自分語りの違和感

見るたびに書いてる竜虎相撃の感想。
あのアニメほど(もしかしたら原作も)謎の違和感を覚えたモノは少ない。
何となく違和感の正体が見えた気がしないでもないからメモ。


あの話ではキャラが「台詞」を喋りすぎる。
要するに演技くさい。
普通なら回想シーンやら心の声やらを使って具体例から間接的に描くところ。
そういう内容を、キャラに「台詞」として直接喋らせちゃってる。
何とも変な言い回しだけど、抽象的かつ直接的、あるいは演繹的。
解説を見せられながら問題を解く気分。
その解説もキャラ(作者)の独自解釈だからまた困る。
自分の読みとか新しい発見とかが用意されてない、そこが苦手な一因か。


ひたすらに具体例を挙げ続ける点では、村上春樹あたりは対極かしら。
奈須とか今野さんとかも個別エピソードが好き。


最終的には同じ結論。
私は複眼的あるいは俯瞰図的な文章が好き。