世代交代

星落つ秋風。
好きな季節は冬です。
冬の後には必ず春が来るらしいので。



最初はロサ・カツーラ視点の話が出たことをネタに書こうと思いましたがやめます。


先日、マリみて分が足りてないと申し上げましたとおり、足りてませんでした。
突然大量摂取したため、もう、いろいろと止まりません。
あえて言おう、読んでて良かった、と。
綺麗なストーリー展開に納得を覚えたのは、あるいは初めてやも知れません。


自分会議の結果、マリみてをラノベと呼ぶのは大変語弊があります。
・第一にヒロインや勇者は登場しないこと:カリスマ不在
・第二に主人公以外のキャラの独立性が高いこと:アングル不定
・第三に意味のない笑いがないこと:非コメディ
あげればきりがないですが、所謂ラノベとは一緒にできないものがあります。
前にも書いたとおり、ラノベというよりは”少年漫画”と言った方が正しいでしょう。
が、ご都合主義かと言えばそうでもない。
今はべた褒めしかできません。
丁寧な伏線の張り方と簡潔な回収は電撃とかの新人さんに是非見習って欲しい。


多く、ラノベでは”主人公:各キャラ”という対応が多いです。
が、マリみては”各キャラ:各キャラ”を”主人公贔屓”極力弱めで書いてくれます。
いくつかの巻では祐巳が空気です。
これは、場合によるとページが進まない人もいるでしょうが、その人はその人で。


そういえば、個人的に気に入ってる所謂ラノベは大概は”各:各”パターンみたいです。
『学校を出よう』、『イリヤの空』は二大お気に入りです。
両方とも”主人公とはほぼ独立試行”グループが存在します。
こういうものは、
  ホントの大筋が存在した上で、
  主人公視点と脇役視点があり、
  それぞれはほぼ独立だけど大筋を介してはつながっている、
というよくわからない関係です。
脇役視点は存在しても脇役は主人公ではないんです。
でも、主人公は主張しないんです。
そういうのがいいんです。
裏を見たいんです、納得したいんです。


それからイメージの話になりますが、これらお気に入りからは脳内BGMが聞こえてこないんです。
そういう、どことない人気のなさがあるいは好きなのかも知れません。