ぶぶんてきなこと

ネットというモノは一種の平均化装置だと思う。
言ってみれば、ロードローラー、たいらのまさカード。
ウィキペディアとかはてなでは所謂オタク知識を共有し、
音楽・映像は動画系サイトで全員が同じモノを見る。
P2Pの御陰である程度のピアがいればゲームさえも手に入る。


この"ある程度"の力が怖い。
人気モノほど流通し、マイナーモノは流通しえない。
東ハト2は流れてもマイナーゲーは流れない。
新参さんは当然ながらこういう定番に流れるから、
オタク底辺層は定番系で満たされる。
と、人口比で勝る定番が普及、一般化して、
相対的にコアファンがもっとコアになる。
(それはツンデレ全盛だから清楚系が減るとかそういう意味ではなく、
もっと何か違う話だけど、フィーリングで感じ取って。)


その中には勿論、オタクヒエラルキーを上っていく人もいるが、
ヒエラルキーって言葉通り、数なんてどうせ決まってる。
しかもピラミッドそのものが大きくなったと言うより、
裾野だけがものすごく広がった感じだからたちが悪い。


まあ結局は、オタクの中でもヲタと非ヲタができちゃうんだな。
(これは0/1に単純に分けられそうもないけど。)
で、オタク第一身分とか第三身分みたいのができちゃって、
しかも何故か第三身分が幅をきかせてるような気がしないでもない。
笑顔な動画が最たる例で、
ミクったりウマったり、次々と流行っては流れる。
あの流れってのは何か意図的に誰かが作ってるのか知らないが、
それにみんなが乗っていくっていうのは怖くないかいキョン君?


カリスマの作ったブームに乗って、飽きたら次。
これは女子でいう、ファッションのトレンドとかと何が違うのか。
なるほど、オタクは一種のファッションのように見えなくもない。
エビちゃんの代わりにハルヒやこなたが出てるだけで、
結局は男女ともに流行を追ってるだけの観が強い。
女子でいう夏物でありカリスマモデルであり、
オタクでいう春のアニメであり、萌えキャラ。
ただこれだけの違いでは?


ゆとりの弊害とまでは言わないけど、これ怖いよ。
個性とかアイデンティティとか言ってたのに、
ふたを開ければ平滑化された若者達。
指標がないんだから、目に見えるものを追ったんだろうけど、
それをみんなが同じことをしたからに、困った。
あとはペリクレス死後のアテネやプロパガンダに席巻されたドイツ。
デマゴーグとか総統とかが現れないことをただ祈る。
真に恐るべきはソフィストゲッベルスだけれども。


という風に現状を見るけど、どうかしらね。
勿論書いてる誰かさん自身も進行形で巻き込まれてるけど、
例のごとく棚上げ。
何を書いてるのやら。